同種目で日本勢初の金メダルを狙った世界ランキング2位の太田雄貴 (30=森永製菓)が、地元のギレルミ・トルド(23=ブラジル)に初戦で敗れた。試合後「未練もなく、これで現役を退けるくらいスッキリしている」と引退を示唆した。

 7-7からカウンターを狙う相手に連続ポイントを奪われ7-9。第1セットを10-12で終了した。

 第2セットに入り反撃を開始。3連続ポイントで13-12といったん勝ち越したものの、会場の大声援を受ける相手の反撃をくらって13-15で敗れた。

 4大会連続五輪出場の太田は、北京五輪の個人、ロンドン五輪の団体で銀メダルを獲得していた。

 ◆太田雄貴(おおた・ゆうき)1985年(昭60)11月25日生まれ、滋賀県出身。フルーレ専門で京都・平安高(現龍谷大平安)で史上最年少17歳で全日本選手権優勝。同大を経て森永製菓入社。7月の世界選手権で日本勢として初優勝。171センチ、65キロ。