サッカー男子日本代表が、1次リーグ突破の可能性を残した。初戦ナイジェリア戦を落とし、負ければ敗退だった背水のコロンビア戦で2-2の引き分け。自力通過こそ消滅したものの、10日(日本時間11日)の第3戦スウェーデン戦に望みをつないだ。

 24歳以上のオーバーエージ枠のDF藤春が痛恨のオウンゴールを献上した。後半20分、相手シュートのこぼれ球が左サイドへ流れてきた。後ろ向きで対処しようと出した右足で、芝生に引っかかりながら蹴った。そのボールは無情にも日本ゴールへと吸い込まれた。DF植田の決死のクリアもむなしくゴールラインを割りぼうぜん。2点ビハインドの展開から追いついた直後の同35分に交代し、DF亀川に「ごめん」と告げながらピッチを退いた。試合後は「本当、覚えていないくらいの感じで、クリアしようと思ったときには足に当たっていて…」。涙声になりながら「チームが本当に望みを残してくれたので、この借りを返せるくらいのプレーをできれば」と必死に切り替えた。