男子400メートル自由形の2008年北京五輪王者、朴泰桓は予選10位であっけなく敗退した。

 韓国のエースは、ドーピング違反の国内規定により一度はリオデジャネイロ五輪出場の道を断たれ、土下座をして出場を訴えた。「泳げたことはうれしいけど、残念」と静かに語った。

 スポーツ仲裁裁判所(CAS)の裁定により、7月に入って五輪代表入りが決まった。しかし「準備期間が短かった」と万全ではなく、隣のレーンで泳いだライバル、孫楊(中国)に最後の100メートルで引き離された。200メートル自由形などで挽回を期す。