日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムです。


  1. 競馬
  2. ニュース

競馬のRSS

「メジロ」が消える 成績不振で牧場閉鎖

左からマックイーン、ブライト、1つおいてラモーヌの墓
左からマックイーン、ブライト、1つおいてラモーヌの墓

 「メジロ」の冠名で、中央競馬に多くの活躍馬を送り出したメジロ牧場(北海道・洞爺)が、5月20日で廃業することが26日、分かった。1967年(昭42)に牧場を開場し、メジロアサマ、メジロティターン、メジロマックイーンで史上初の天皇賞父子3代制覇を果たしたほか、名牝メジロラモーヌ、メジロドーベルを送り出した。長く日本競馬を支えてきたが、生産馬の成績不振などにより、44年の歴史に幕を下ろすことになった。

 メジロ牧場が、偉大な功績に傷をつけぬよう、潔く生産業、競走界から身を引くことになった。5月20日で法人解散し、メジロ牧場としての生産育成をやめ、繁殖牝馬なども含めた所有馬を手放す。現役馬36頭は同牧場の岩崎伸道専務らの個人所有に変更され、2歳以下の世代は売却する方向で進められている。岩崎専務は「解散の方向で動いていることは間違いありません」と認めた。

 牧場開場以来、生産馬、所有馬の中央競馬での重賞勝ちは平地、障害で121勝に上る。しかし、近年は不振で、重賞勝ちは06年2月(小倉大賞典=メジロマイヤー)を最後に遠ざかっている。今年は先週まででまだ3勝。岩崎専務は「成績不振と、牧場として競走馬の賞金だけで運営していくことに限界が見えたため。本業を持っていない弱み」と説明した。東日本大震災の影響で関東圏の競馬が中止になり、出走機会が減ったことも追い打ちをかけた。

 馬主兼生産者のオーナーブリーダーであるがゆえの苦しさがあった。建設会社を経営していた先代の故北野豊吉オーナーが開場したが、牧場は独立採算を貫いてきた。成績不振による獲得賞金減は、経営難に直結する。97、98年には所有馬の年間獲得賞金が10億円を超えたが、06年以降は3億円台に減り、昨年は2億7000万円に落ち込んだ。

 牧場は、有珠山の77、00年の噴火で被害を受けた。77年は火山灰が放牧地に数十センチ積もる大打撃だった。危機を乗り越え、80年代後半にメジロラモーヌ、90年代前半には同世代のメジロマックイーン、メジロライアン、メジロパーマーが活躍した。ステイヤー(長距離馬)といえばメジロという地位も築いたが、今回の決断は先代オーナーの妻、故北野ミヤさん(写真)の生前の意思でもあった。「借金もありませんし、誰にも迷惑をかけないきれいな形で解散しようということになりました」と岩崎専務。洞爺、伊達の2つの牧場は、他へ売却するなどの道を探りながら残していく。メジロの名は消えても、名門のままで歴史を閉じる選択となった。

 [2011年4月27日8時34分 紙面から]

キーワード:

メジロ牧場

このニュースには全0件の日記があります。




  • 有料競馬◆2月22日、1~3着馬のコンピ指数[22日16:54]



日刊スポーツ購読申し込み 日刊スポーツ映画大賞