<高校サッカー:神戸弘陵3-0札幌大谷>◇12月31日◇1回戦◇フクアリ
初陣の札幌大谷(北海道)が全国の壁にはね返された。神戸弘陵(兵庫)に完敗した。前半に1失点すると、後半30、32分と連続で失点し、初戦突破を果たすことができなかった。北海道勢の初戦での3点差以上の敗戦は、05年の北海以来8大会ぶり。札幌大谷は12、13年の高校総体に続く3度目の全国舞台だったが、またも無得点での敗戦となった。先発した2年生6人を中心に、この敗戦をバネにレベルアップを図る。
全国で勝つためには、まだ力が足りなかった。札幌大谷は前半32分、ゴール前でショートパスをつながれ先制点を献上。後半30分、32分には縦パスから抜け出され、痛恨の3失点完敗となった。初陣の硬さからか、ボールを奪って前に運べず、ミスを連発。決定機も少なく、シュートわずか4本での敗戦となった。
「選手が選手権という環境に慣れるのに時間がかかってしまった。ミスをゲーム中に修正させることができなかった」と田部学監督(39)。12、13年の高校総体に続く3度目の全国舞台も、念願の1勝には、またも届かなかった。
ただ、敗戦の中に収穫はあった。田部監督は「夏の総体は試合をやる前からメンタルで負けていた。今回は1人1人気持ちは入っていた。今回は技術の差だった。進歩している」と振り返った。昨年初めて2勝した旭川実も、00年の初出場は耳成(奈良)に0-3と完敗した。夏から冬にかけ磨き上げた高校トップチーム同士が激突する選手権での1勝は甘くはない。創部5年目と短期間で急成長したチームにとって、この敗戦はスタートラインだ。
2年生6人が先発した若いチーム。伸びシロは十分にある。「2年生が、この経験をどう感じているか。次につながる舞台にしたい」と同監督。12月の2度の本州遠征では、移動のバスが年末渋滞に巻き込まれ、練習試合の開始ぎりぎりに到着したこともあった。FW高橋和史(2年)は「これが選手権だと分かった。でも、本州で強い大学や高校と対戦しながら力が付いてくるのを感じた。この経験を全国1勝につなげたい」と口にした。
今日1日は、国立で天皇杯決勝を観戦し、主力組は2日夜のフェリーに乗り、3日に北海道に戻る。「せっかく本州にいるわけだし。いい刺激をたくさん与えて戻りたい」と田部監督。全国を感じ、日本トップの試合を生で観戦し、進化への糧とする。【永野高輔】



