日本代表バヒド・ハリルホジッチ監督(63)が11月のW杯2次予選に向け、新戦力発掘の旅に出る。日本協会は16日、同監督が17日の新潟-松本戦(デンカS)を視察すると発表した。新潟に足を延ばすのは、就任後初となる。

 これまでは関東でハリルジャパンの常連が所属するクラブの試合を選ぶことが多かったが、今回は残留争い真っただ中の年間順位15位新潟と同16位松本の対戦。両クラブには招集したことのある選手はおらず、意外とも言えるカードだが、11月12日のシンガポール、同17日のカンボジアとのアウェー2連戦に向けた最初の“一手”となる。

 霜田技術委員長は新潟行きの理由を「監督は全国、いろいろなところに行きたいということだった」と説明したが、お目当ては新潟の長身FW指宿洋史とみられる。

 関係者によると、同監督は1トップができる高さのある選手を探しているという。スペインなど欧州でもまれた24歳は身長195センチとJリーグ屈指の高さが武器。第2ステージでは13試合5得点と成長を遂げている。実りの秋の米どころから“収穫”を持って帰りたいところだ。