サッカー日本代表MF本田圭佑(24=CSKAモスクワ)が「10番の後継者」に名乗りを上げた。本田はグアテマラ戦から一夜明けた8日、「最近は18番が見慣れたと言われるけれど、何番か選んでいいのなら、10番を選ぶ。高校時代やフェンロ(VVV)のときもつけていたから」と思いを明かした。

 10番を10年近く背負ったMF中村俊輔(32)は「新10番」にエールを送った。W杯南アフリカ大会後、代表引退を宣言し、自ら青いユニホームの10に別れを告げた。「僕が誰かを指名する立場ではないし、何かを言う立場でもない」と前置きした上で、「背番号10の責任はとても重いと思うし、新しくなった人は大変だと思う。でも過去のことにあまり気を使う必要もないし、なった人は努力して自分の色に染めればいいと思うよ」と話した。

 中村は01年8月15日のオーストラリア戦で、負傷辞退した名波に代わって初めて代表10を背負った。幼いころから、ラモス、木村和司、マラドーナの10にあこがれており、以降約10年間、背番号に負けないように努力してきた。代表引退は「これ以上10は荷が重い」との思いもあったから。新10番が誰になるのか、中村自身も楽しみなのである。