サッカー日本代表の若きFW宮市亮(19=ボルトン)が、アルベルト・ザッケローニ監督(59)とMF本田圭佑(25=CSKAモスクワ)から、期待の「ダメ出し」を受けた。日本代表は27日、埼玉県内で浦和ユースと練習試合(30分ハーフ)を行い6-0で勝利。宮市はハーフタイムに指揮官から「もっと裏を狙え」と激しく指示されると、試合中には本田から「連続した動き」の必要性を指摘された。6月W杯アジア最終予選の試練の3試合へ。ダブルのダメ出しは、速さが持ち味の貴重な戦力への熱い期待の裏返しだ。
身ぶり手ぶりの激しい口調で指導する指揮官の言葉を、手を後ろで組み神妙な面持ちで聞き入る19歳の宮市。練習試合のハーフタイム、4分間にわたり、そんな光景が繰り広げられた。前半、左サイドに入った宮市のプレーを見たザッケローニ監督は即座に動いた。
宮市
僕が外に張りすぎたり、中に入りすぎたりしたので、そこの修正を言われました。「お前はスピードが武器。もっと人を使って裏に抜けることを意識しろ」と言われました。
高校生を相手に前半から左サイドを突破しクロスを上げる場面もあった。ただ、パターンは単独でドリブル突破を図るものがほとんど。スピードを生かすために、1度味方にボールを預け、トップスピードに乗った状態で再びパスを受ける-。より効果的な突破の方法を指導された。
ボルトンでは味方にパスを出しても、リターンが戻ってくる確率が低かったこともあり、単独突破を狙うシーンが必然的に増えていた。「日本代表ではパスを出してくれる人が多い。やりやすいです」。中盤に正確なパスの出し手が多い代表だからこそ、ザッケローニ監督が伝えたコツを体現すれば、速さを有効に生かすことができる。
試合中には、大黒柱の本田からも貴重なアドバイスを受けた。「本田さんには、もっと(香川)真司に(パスを)当てて、そこで動きを止めずにもう1つ動けと言われました」。周囲にパスを出し、そこで動きを止めずに継続的に動き、加速してパスを受ければ、持ち味の速さはさらに生きる。本田の助言も指揮官のそれに近いものだった。
「(ハーフタイムが終わって)ピッチに戻ったら岡崎さんが左にいたから、僕は右なんだと思って右に入りました」と説明したように、後半は一転して右サイドでプレー。「前半よりは内田さんからのパスとかをうまく受けられたと思います」と、人を使って裏に抜ける動きについて手応えを示していた。「みんなから守備の入り方とか、攻撃の時のパスを受ける場所とかも言われました」。プレーへのダメ出しは期待の表れ。日々、成長を遂げてW杯最終予選の戦力になる。【菅家大輔】

