U-20(20歳以下)女子W杯準々決勝(国立)は今日30日、ヤングなでしこと韓国が対戦する。

 ヤングなでしこの前に「太極少女」が立ちはだかる。韓国代表は29日、東京都内のグラウンドで約1時間半の練習を行った。報道陣には冒頭15分のみ公開。選手たちの大きな声が飛び交い、決戦に向けた緊張感が漂った。

 韓国のメディア関係者によると、同国でもU-20女子代表の人気が急上昇中。1次リーグ最終戦でブラジルを2-0で破ると、地元メディアは「今度は『太極少女』の出番」などと報じ、ロンドン五輪男子の3位決定戦に続く日韓戦に関心を示している。

 中でも、ブラジル戦で2ゴールを挙げるなど、今大会3得点のFWチョン・ウナ(19)が脚光を浴びている。「楽だから」と言うキュートなお団子ヘアと、韓流グループ「KARA」のスンヨンに似た笑顔が特徴的。そんな姿とは裏腹に、日韓戦に向けて「チームみんなが1つになって死ぬ気になって頑張りたい。監督から教わった戦術や技術を信じて、国の期待に応えられるように突き進みたい」と闘志をむき出しにした。

 今日の国立には、在日の多くの韓国人サポーターが詰め掛けるという話もある。勢いに乗る「太極少女」は侮れない。【由本裕貴】