なでしこジャパンのアルガルベ杯直前合宿が25日、千葉県内でスタート。初日の練習は、佐々木則夫監督(54)の「すぐ声がかれちゃって。情けないよ」というぼやきで締めくくられた。今回のポルトガル遠征メンバーは18歳のFW田中美南(日テレ)ら初招集6人を含むフレッシュな陣容。プレーを止めながらの熱血指導に、最初に音を上げたのが監督の声だった。

 佐々木監督は現時点での新生なでしこについて「攻撃も守備もロスが多い。今の雰囲気で(アルガルベ杯を)やったら、ガンガンにやられる」と分析する。これは就任して間もない08年も同様で、今回の合宿、ポルトガル遠征でもビデオを見ながらの徹底したミーティングが行われる。佐々木監督はこの日の紅白戦で期待のMF田中陽が得点したシーンについても「相手の守備が甘い」と一刀両断。まずは一からなでしこのコンセプトを浸透させることが大事だと強調した。