<練習試合:U-21日本代表3-0オマーン・アーミー・クラブ>◇9日◇オマーン・マスカット

 U-21日本代表が、手倉森ジャパン初実戦の練習試合を勝利で飾った。当地のスルタン・カブース大学で同国1部オマーン・アーミー・クラブと戦い勝利。FW浅野拓磨(19=広島)が「手倉森ジャパン1号」となる先制V弾を奪い、後半出場のFW荒野拓馬(20=札幌)が2得点を挙げた。

 1号は浅野だった。前半27分、右サイドからDF川口が送ったグラウンダーのクロスに、中央に走り込み右足で合わせた。冷静にGKの逆を突き「その前に決定機を外していたんで良かった」と控えめに喜んだ。

 広島では控え選手としてJ1連覇に貢献した。四日市中央工(三重)2年の時には全国高校選手権で準優勝。初戦から決勝まで全試合で計7ゴール。得点王に輝いた。本年度は後輩が4強に残り「一緒に頑張りたい」と刺激を受けていた。

 A代表経験者5人を擁する相手だったが圧倒。システムは4-4-2。A代表の4-2-3-1ではなく、手倉森監督が仙台時代で使っていたものだ。負傷者を除く全選手が出場し「2トップの3得点はうれしい。理解力が高く、ものすごい可能性を感じる」と指揮官。12日に初戦(対イラン)のU-22アジア選手権へ手応え十分だった。【木下淳】

 ◆浅野拓磨(あさの・たくま)1994年(平6)11月10日、三重県菰野町生まれ。四日市中央工を卒業後の昨年J1広島入り。家族は両親と兄2人、弟3人、妹1人の7人きょうだい。J1通算1試合無得点。171センチ、67キロ。血液型A。