仙台が泥沼の5連敗を喫した。ホームに好調東京を迎えた一戦。0-3から試合終了間際に2点を返したものの及ばず。5連敗中の失点は11と、持ち前の「堅守」が完全に失われた。開幕から5戦負けなし(2勝3分け)で一時は2位につけたが、急降下で降格圏に近づいてしまった。
意地の反撃もまさかの結末が待っていた。3点ビハインドの後半43分。この日急造CBを務めた石川直と多々良コンビが相手ネットを割り、同45分には途中出場のFWハモンがボレーで押し込む。5分間のロスタイム。同点、そして逆転も-と会場は沸いた。
しかし、その流れはすぐに消えた。ペットボトルを蹴ったとして、ロスタイム3分で渡辺晋監督(41)が退席処分。あと1歩のところで監督不在の事態に陥り、連敗を止めることはできなかった。監督が退席処分を受けたのは、J1、J2を通じてクラブ史上初。渡辺監督は「あの局面で私が退席していなければ…。選手に焦るな、冷静になれと言っていたのに。勝ち点1も取れなかったことは全て私の責任」と話した。
後半7分までの3点が重かった。DF陣はメンバーも位置も変更があったとはいえ、「失点すると立て続けにやられてしまうのはうちの弱み」と石川直。5連敗中の失点は11。開幕5戦負けなしを導いた持ち前の「堅守」が、崩壊した格好だ。MF富田は「前半のいい形での攻撃時に点を奪えずに失点し、追い掛ける苦しい展開を自分たちで作ってしまっている」。ドロ沼からはい上がれず、サポーターからも激しいブーイングが飛んだ。
前半24分の先制機にFWウイルソンがPKを外したように、悪い流れを引きずっている。次戦は10日の浦和戦。退席処分を受けた渡辺監督はベンチ入りできない可能性が高い。石川直は「忘れるとは言わないが、新たな気持ちで次へ臨みたい。ボールを奪い、襲いかかるくらいの気持ちで」と歯を食いしばるような表情で前を見た。【成田光季】



