数的有利でも勝てない。清水は名古屋と引き分けた。後半2分にリスタートからMF河井陽介(25)がクロスを供給。ゴール前に飛び込んだウタカがダイレクトで合わせ、待望の先制点を挙げた。同8分には名古屋DF闘莉王(34)が一発退場。清水にとっては願ってもいない状況となった。

 しかし、同20分にPKで失点。25分にウタカが強引な突破から勝ち越しゴールを挙げるも、35分に失点した。大榎克己監督(50)はその後、攻撃的な選手を次々と投入。ロスタイムも7分あったが、最後まで追加点を奪えなかった。さまざまなアドバンテージを生かせず、チームは手痛いドロー。再び最下位に転落した。次節川崎F戦からFW鄭大世(31)が出場できるが、失点が減らなければ勝利は遠い。試合後、大榎監督は「逃げ切らなければいけないゲームだったので非常に残念」と悔しさをにじませた。【神谷亮磨】