川崎フロンターレが2-1で競り勝ち、今大会初の90分間での連勝を飾った。前半6分に華麗な連係からMF山本悠樹(28)が先制点。後半40分に追いつかれたが、同44分に途中出場のMFマルシーニョ(30)が決勝点を挙げた。

左サイドで先発したMF宮城天(24)が、珍しい形でイエローカードを受けた。

宮城と交代で左サイドに入ったマルシーニョが決勝点を挙げた直後に、スタンドに飛び込んで家族の元まで駆けた。宮城もすかさず追ってスタンドへ。ポジションを争うライバルと抱き合って喜び合った。

すると2人は反スポーツ的行為によってイエローカードを提示された。宮城は「いや普通に(マルシーニョが)喜んで入ってたんで、(自分も)入っていいのかなと思って入ってイエローカードもらった。ちょっと認識不足でした」と反省。マルシーニョも「ゴメンナサイ、テン(宮城)」と謝られたシーンを宮城は「結構長い間いるけど、あそこで入ったらイエローカードもらうんだっていう…。まあでも一緒に喜べてよかったです」とおちゃめに振り返った。

仲間だが、ポジションを争う相手でもある。宮城は今季2度目の先発で、普段はマルシーニョに代わって投入されることも多い。この日は自身が積極的に仕掛けて相手を疲弊させたところでマルシーニョが仕留めた、という捉え方もできる。「自分が途中の時もマルちゃんがだいぶ疲れさせてくれるので、そこはお互いウィンウィンな関係というか。2021年からマルちゃんもいるし、僕も長いのでライバルでありますけど、まあうれしかったですね」と2人の絆が垣間見えた。

宮城はこの日、絶妙なポジショニングで攻撃の潤滑油になったり、積極的な仕掛けを見せたりとアタッカーとして相手の脅威になった。前半には芸術的なワントラップで抜け出し、決定機もあった。「途中とスタメンも全然違うので、どんな感じだったかなと思い出しながらやりましたけど、意外とできるな」と手応えをつかんだ。

この日は自身の子どもを連れて入場。昨季の横浜F・マリノス戦でも一緒に入る予定だったが、試合前のウォーミングアップで負傷。今回、ようやく実現した。「一つうれしかった。ここで何回でもできるようにしていきたいです」と誓った。【佐藤成】