J2磐田は札幌に快勝し、8試合負けなしとし、J1自動昇格圏内の2位を守った。一周忌を迎えた元日本代表奥大介さん(享年38)への白星をささげた。奥さんと同じ背番号「8」を背負うエースFWジェイ(33)が2得点を挙げ、ホームでは3試合ぶりの勝利。J1復帰に向けて、ラストスパートをかける。
ヤマハスタジアムを包み込む青空に向けて、サックスブルーの背番号「8」のユニホームが高々と掲げられた。後半10分、MF太田吉彰(32)の右クロスをジェイが相手DFに競り勝って頭で合わせて先制。「奥さんをしのんで、あのパフォーマンスを入れたかったんだ」。前日17日に、一周忌を迎えた奥さんが現役時代に着用していたユニホームをスタッフから受け取り、両手で掲げた。
さらに後半21分、MFアダイウトン(24)のドリブル突破からMF小林祐希(23)がつなぎ、再びジェイが左足で決めた。「今日の勝利とゴールは、奥さんと奥さんの家族、そして同じ背番号を付ける自分にささげたい」と話した。
ベンチ入り停止処分の名波浩監督(42)は、メーンスタンドの関係者席から観戦した。DF伊野波雅彦(30)は「今日は監督はベンチにいなかったけど、奥さんがいたのかな」。昨年は奥さんが亡くなった後は、5分け1敗と白星がなかった。監督の代わりに指揮をとった鈴木秀人ヘッドコーチ(41)は「去年は結局ここから1度も勝てなかったので、今日勝てば、勢いがつくと僕も選手も思っていた」と明かした。クラブの歴史を彩るレジェンドの思いを胸に、磐田はJ1復帰をかけたサバイバルに臨む。【保坂恭子】



