Jリーグは14日、今シーズンから取得している走行距離、走行スピードなどのトラッキングデータを活用した「第1回 Jリーグトラッキングデータコンテスト」を都内で開催した。応募総数71作品の中から優秀作品5つを選出。この日行われたプレゼン大会で最優秀賞を決めた。

 最優秀賞は会社員の米村俊亮さん(27)の「『サポラン』ランニングアプリ ~Jリーガーに走り勝て!~」が選ばれた。応援する選手の走行距離を目標に、ランニングをサボらず継続するためのアプリを提案。「アプリの視点で評価されたのがうれしいです。可能であるなら本気でこのアプリを実現したいと思っています」と満面の笑みで受賞の喜びを語った。

 審査員を務めた中西大介Jリーグ常務理事は「1回目としては実用的なアイデアがいくつも提案されていた。このコンテストをさらに発展させていきたい」と総括した。

 司会は芸人のじゅんいちダビッドソンが務め、元日本代表MF北沢豪氏とのトークショーも行われた。北沢氏はJリーグが開幕した93年から02年までV川崎(現東京V)で活躍。豊富な運動量で「中盤のダイナモ」といわれていたが、「オレは走っていたじゃないですか。その時代に走行距離のデータがあったら、オレの評価は上がっていたかな」。北沢氏の現役時代を知るのか、じゅんいちダビッドソンは大爆笑。「何だか笑ってしまいました」。そうしたやりとりに会場は大いに盛り上がっていた。