今季限りで現役を退くINAC神戸のMF澤穂希(37)が、有終の美を飾った。新潟との決勝は後半33分に澤が決勝ゴールを奪い、2大会ぶり5度目の優勝を飾った。澤は現役最後の試合を、決勝ゴールでチームを優勝に導く大活躍で終えた。

 -現役を終えての感想は

 澤 現役最後の皇后杯の決勝戦で、チーム一丸となって優勝を達成できてうれしい。ずっと、狙っていたゴールも決めることができて、最後の試合で得点できて、有終の美を飾れてうれしいです。

 -後悔ないか

 澤 もう本当に、よりいっそう悔いがないと思えました。

 -第2の人生は

 澤 心と体を休ませてから考えたい。スポーツ界で、自分にしかできないことを、できたらいいなと考えています。

 -勝負強さはどこから来るのか

 澤 前半から何回かチャンスあった。高さのある北原、大石選手がニアを固めていたので、ニアを警戒しているのかなと思いました。その分、ファーサイドが空いているかなと。私はいつもならニアにいくんですが、今日は先にファーサイドに行かせてと、チームのみんなには言っていました。それが、当たって、ゴールが生まれた、という感じです。

 -ボランチとして活躍の幅が広がったと思うか

 澤 これまでは、なでしこの大会でもオフェンシブが多かった。佐々木監督になって、4-4-2になって、あっ、私のポジションがないなって。そこでボランチになって、佐々木監督が自分の守備力を見いだしてくれた。そこから、自分の守備への気持ち、考えが変わったと思っています。

 -なでしこへの言葉は

 澤 結果がすべてだと思う。アジア予選、リオ五輪もあるが、なでしこが輝き続けるには結果が大事。それはこれまでも伝えてきた。これからは違う形でかかわっていきたい。自分にできることもあると思う。力になれるように頑張ります。