藤枝順心(静岡・東海1)が大商学園(大阪・関西1)を破り、2大会ぶりの決勝進出を決めた。

 前半25分、エースFW児野楓香(3年)がドリブルから左足ゴールを決め、先制。さらに同31分、右CKから主将のDF黒崎優香(3年)が頭で合わせ2点目を挙げた。前半終了間際に1点を返され、2-1で折り返した。

 後半4分には、ペナルティーエリア内で相手選手を倒してしまい、PKを献上。しかしGK福田まい(2年)が好セーブでピンチをしのいだ。同22分には児野のシュートが相手GKのミスを誘い、オウンゴールで追加点。その後は冷静にボールをキープするなど、試合巧者ぶりを見せた。試合後、多々良和之監督(51)は「決していい内容ではなかったが、何とかみんなで勝った。いい準備をして今年こそ優勝したい」とコメントし、06年大会以来9大会ぶりの全国制覇を見据えた。

 決勝は10日、ノエビアスタジアム神戸で行われる。