今季リーグ戦では実現しないJ1磐田-J2清水の「静岡ダービー」が6日、鹿児島市の鴨池陸上競技場で行われ、J1磐田が1-0で制した。同試合は「スカパー!ニューイヤー杯鹿児島ラウンド」で実現。両チームとも好機を逃し続けたが、試合終了間際の後半44分、磐田のルーキーFW小川航基(18=桐光学園高出)が、値千金の1発を決めた。

 小川はU-18日本代表で、全国高校選手権でも4得点。この日は後半35分から登場した。ファーストタッチで右サイドからペナルティーエリア内に侵入し、あわやPKのプレーで会場をわかせた。そして、同じくルーキーのMF荒木大吾(22=青学大出)が、左サイドを突破して出したラストパスをワンタッチで合わせた。

 試合後、静岡ダービーを強く意識していた名波監督は「どのカテゴリーでも『絶対に勝て』と言っていた」と明かした。小川については「いいところで結果を出してくれたが、まだまだやることはたくさんある」と指摘。小川自身は入団後、プロのフィジカルに対応できなかったことを明かしつつ、「FWはゴールが一番大事。今日のゴールは自信になります。これからもっとレベルアップしていきたいです」などと話した。