J2清水は1-0で北九州に勝利。今季激突するJ2クラブとの初対戦でチーム初完封勝利をおさめ、2位となった。県勢2クラブがワンツーフィニッシュを飾った。

 しぶとく白星をもぎ取った。清水は0-0で迎えた後半2分、今季から主将のFW大前元紀(26)がFKからオウンゴールを誘発。終盤は相手の攻撃を受ける時間が続いたが、DF犬飼智也(22)を中心とした守備陣が体を張ってゴールを死守してみせた。今大会3試合目にして初の完封勝利。2年連続で60失点以上した守備は改善されつつあり、犬飼は「最後まで集中できていた」と胸を張った。

 リーグ開幕に向けた最高の予行演習となった。今季、クラブは初めてJ2に臨む。対戦相手の情報は少なく、実力も未知数な部分が多い。それだけに開幕前にJ2クラブを“体感”できたことは収穫だ。北九州は昨季7位。この日、ゴール前を固める守備を崩しきる場面は少なかったものの、MF白崎凌兵(22)は「こういう戦い方をするチームに勝ちきったことは収穫」と手応えを口にした。

 同杯は2勝1敗で2位となった。また大会の「裏」で行われていた練習試合では3連勝。控え組も結果を残したことはチームにとってプラス材料だ。明日12日に鹿児島キャンプを終え、開幕前には2試合の練習試合が予定されている。FW大前は「チームでやることを意思統一させていきたい」と勢いづいていた。