G大阪がサポーターの後押しを受け、4戦ぶり白星を飾った。3万2444人で埋まった大観衆が、90分通して広島に重圧をかけ続けた。

 G大阪の7本に対し、広島に14本のシュートを打たれながらも完封。後半7分にMF阿部浩之(27)が決めたミドル弾による1点を守りきった。

 長谷川健太監督(50)は「ホームで広島に勝てて、非常にうれしい。第2ステージの優勝戦線に残るためには勝つことが絶対条件だった。サポーターが背中を押してくれた。スタジアムの力です」と喜んだ。

 一方で、オレンジ色に髪を染めて登場したFWパトリックに同監督は「パトがもう少し頑張ってくれたら声もかれずに済んだ。髪形を変えて、どこかの新外国人になってしまった」とチクリ。逆転優勝するためには欠かせない存在なだけに、あえて苦言を呈することで、ブラジル人FWの奮起に期待した。