昨季までC大阪に所属していた長崎FW永井龍(りょう=25)が、凱旋(がいせん)試合で不発に終わった。

 今季14点を挙げている長崎の大黒柱は、古巣の厳しいマークにあい、シュート0本。「悔しいですね。一番試合がしたくて、勝ちたかった相手。いろんな意味で悔しい。シュートが打てないのは、もっとうまくならないと」と唇をかんだ。

 C大阪の下部組織で育った。各世代別代表にも選出され、順調にトップに昇格した。しかし、C大阪ではなかなか出場機会が回って来ず、長崎への移籍を選んだ。「セレッソにはスタープレーヤーがいて、どう食らいついていくか必死だった。その気持ちも大切だけど、長崎で試合に出るようになって『自分が何かしないと』という思いを持てた。得点も取らなきゃいけない。(ボール)キープもしなきゃいけない。そう思えたところが成長できたところかな」。

 現在は得点ランク3位。17得点で首位を守る札幌FW都倉、清水FW鄭とは3点差だ。「得点王、取らないといけない」。ステップアップを図る点取り屋は、頂点を目指してゴールに迫り続ける。

 チームは敗れ、5試合勝ちなしとなり、13位に順位を落とした。