J2町田の新体制発表会が28日、東京・町田市民ホールで行われ、フィンランド1部ラハティから、元モンテネグロ・ユース代表のDFボリス・タタール(23)を獲得したと電撃発表した。

 タタールの新加入は、下川浩之社長も知らなかったという。同社長が「外国人の新加入選手を、社長が今日、知ったという…すばらしい。誰が社長をやってもいいわけです」と冗談交じりで説明した後、タタール本人が会場に現れた。

 タタールは、席を埋め尽くしたサポーターから大歓声と拍手で迎えられて登壇すると、「ミナサン、コンニチハ」「ヨロシクオネガイシマス」と日本語であいさつした。用意していた日本語のスピーチを忘れてきたといい、大半のあいさつは英語で行い「遠い国からやってきました。このクラブに来られたことが、うれしい。頑張ります」と語った。

 タタールは母国でプロデビューし、3クラブを渡り歩いた後、オーストラリアのベントリーグリーンズ、フィンランドのエケナス、ラハティでプレーと海外でも経験を積んでいる。182センチ、80キロで、ポジションはセンターバックを中心に、右サイドバックもでき、利き足は右足だという。

 呼んでほしいニックネームについて聞かれると「名字がタタールなので、モンテネグロでは小さい頃からタレと言われていました」と答えた。客席から“タレコール”が起こると、左手を上げて応えた。プレースタイルについて聞かれると「自分の特徴は、とにかく運動量と激しくアグレッシブなプレー、ピッチの中でハードワークができるのが1番の特徴です」とアピールした。

 背番号は4で、早速、今季の新ユニホームを着用し「格好良くて、軽くて、着やすいです」と笑みを浮かべた。【村上幸将】