大分トリニータが、アウェーで湘南ベルマーレから先制点を奪った。前半5分、FW後藤優介が蹴った左CKに、ニアサイドにいた大分の選手が飛び込んで方向が変わったボールを、ファーサイドで待ち構えたDF鈴木義宣(24)が左足でたたき込んだ。

 大分は先制後も、右サイドを軸に、湘南の3バックの両サイドをえぐるようなサイド攻撃で主導権を握った。同11分には、10年に湘南でプロデビューしたFW三平和司が鋭いシュートを放った。

 一方、湘南は前節まで勝ち点で並んでいた首位名古屋グランパスがホームでレノファ山口に0-2で敗れ、勝てば首位浮上のチャンスの中、なかなか主導権を奪えない。前半40分には、大分ゴール前のシュートのこぼれ球に、MF山田直輝が飛び込むもゴールならず、前半は大分の1-0リードで折り返した。

 湘南は後半開始早々、FWジネイ、表原玄太を相次いで投入し、一気に局面の打開を図った。同3分、9分と、ジネイが決定的なシュートを放つも、枠を外した。同43分にもMF菊地俊介主将がミドルシュートを放ったが、ゴールはならなかった。

 ロスタイム直前には、大分ゴール前でGK上福元直人と激突したDFアンドレ・バイアが、この日2枚目のイエローで退場。湘南は今季ホーム初黒星を喫した。【村上幸将】