鹿島アントラーズMF小笠原満男(38)と浦和レッズDF森脇良太(31)が7日、都内のJFAハウスで、4日の浦和-鹿島(埼玉)での騒動に関して、Jリーグ規律委員会から聞き取り調査を受けた。聴取はクラブの幹部を含めて個別で行われ、鹿島側は約1時間、浦和側は2時間近くに及んだ。

 小笠原は、茨城・鹿嶋市内で約1時間半の練習後、関係者の車で訪れた。聴取後、鹿島のクラブハウスに戻り「処分をしてほしいとかいうわけではなくて、事実を突き詰めるために、徹底的に検証して、明らかにしてほしい。今後、こういうことがないJリーグになることが一番重要なこと」と心境を明かした。クラブ幹部も「言いたいことはちゃんと伝わったと思いますし、あとはJリーグにお任せしたい」と話した。

 森脇も聴取後は報道陣への対応はなかったが、運転席から頭を下げて、帰路についた。すでに同委員会は映像確認などで検証を開始。今後、処分の有無を含めて検討される。

 4日の試合で小笠原は小競り合いの際に同僚レオ・シルバに対して森脇が侮辱的発言をしたと問題視。森脇は発言は認めたが、小笠原に対して発した言葉で侮辱の意図はないと主張し、言い分は食い違っていた。