北海道コンサドーレ札幌はガンバ大阪に0-2で敗れ、今季ホーム公式戦7試合目で初の黒星を喫した。前半終了間際に失点。後半は決定的チャンスにMF菅大輝(18)のシュートが相手DFに阻まれ、逆に同44分に2点目を献上しリーグ戦は3戦ぶりの敗戦となった。ホームでのリーグ戦黒星は、昨年10月22日東京V戦以来8試合ぶりとなった。11試合で3勝3分け5敗、勝ち点12で15位とJ1残留圏内をキープしている。

 ホーム開幕戦以来の観衆2万人突破も、札幌ドームへ駆けつけたサポーターの祈りは、届かなかった。昨年10月22日東京V戦以来、8試合ぶりの本拠地黒星。開幕から続いていた本拠地での“不敗神話”が、ついに崩れた。

 G大阪の素早いプレッシャーに、攻めあぐねた。前半終了間際、芸術的なループシュートで先制を許すと、後半44分にも失点した。

 紙一重の場面は、何度かあった。0-1の後半6分、こぼれ球にMF菅が反応。強烈なシュートは枠を捉えたが、G大阪DFファビオの体に当たって、惜しくもゴールならず。同11分にも、ダイレクトボレーが、ゴール前にいた相手守備の足に阻まれた。J1初得点を逃した18歳は「自分がチャンスで決めていれば、試合はこっちに傾いてた」と悔しがったが、終盤に足を痛めたDF福森に代わり、初体験の最後列で相手のカウンター攻撃を阻止するなど、意地を見せた。

 現在、静岡で行われているU-20(20歳以下)日本代表合宿には、過去に世代別代表で一緒にプレーした、同じ背番号38のG大阪MF堂安が参加中。「高校時代はライバル心もあったけど、今は上の存在。律(堂安)から学べる部分は、たくさんある」と菅。公式戦で3戦連続弾を見せるなど絶賛ブレーク中の友に、追い付こうと必死だ。

 最後は足をつったものの、2試合連続フル出場。チーム最年少は「下位との対戦は落とせない」と、次節新潟戦へ気を引き締めた。【中島宙恵】