経営難にあるJ2の岐阜が、立て直しに懸命だ。人件費圧縮のため今季の主力を含む15選手の解雇を断行、チームを大幅に若返らせて来季に向かう。

 クラブの負債総額は約3億円。7日の事業報告記者会見で今西和男ゼネラルマネジャー(GM)は「普通の会社なら倒産である」と表情を曇らせた。16日にはJリーグから5000万円の融資を受けることが決まった。高額年俸の選手を手放し、来季は各選手の年俸を500万円以下に抑える緊縮財政となる。

 J2参戦1年目の今季、岐阜は15チーム中13位と低迷した。現状でも戦力が十分とはいえない中で主力が抜け、今後に不安も残る。だが、夏場以降に失速した原因の1つだった運動量不足は、20代前半の若手中心の陣容なら克服可能だろう。

 厳しい状況でも選手は前向きだ。来季の主力として期待されるMF菅和範は「いけいけのチームになる。楽しいサッカーをしたい」と話し、FW片山真人も「やるからには優勝を目指して全部勝ちたい」と力強い。

 今西GMは「数年の間に力をつければ1部昇格に王手をかけられる」と言う。経営努力と、長期的な視野で戦力強化を図る戦略は実るか。来季3クラブが新加盟するJリーグ。不況で多くのクラブが厳しい運営を迫られる中で岐阜が結果を出せば「身の丈経営」のモデルとなりそうだ。(共同)