J2岐阜はサポーターや後援会、チームを運営する岐阜フットボールクラブらが一丸となって行っている「ぎふJ1チャレンジ」でJ1ライセンス獲得に向けて署名、募金などを進めている。

 現在、岐阜はホームスタジアムである長良川競技場の収容人数(J1規定1万5000人以上)や練習施設環境の条件を満たしていないため、J2で優勝したとしてもJ1には昇格できない状況だ。

 まずホームの長良川競技場だが、磐田戦(6月14日)で1万5138人収容しているように広さでは問題がないように思える。しかしライセンス規定で芝生席の人数はカウントしないので約1200人分不足するという。施設を管理する岐阜県の了承が必要だが芝生席に固定席の設置、またはポールを立てて立ち見席にするなどの方法を駆使すれば入場数に関しては解決できる。

 固定練習場だが、クラブは今まで日によって空いているグラウンドを使って練習するスタイルだったが、最も練習場として利用している市北西部運動公園のグラウンド使用を岐阜市に打診している。ロッカーやシャワー、メディカルルームなどが完備されたクラブハウス、芝生育成用のグラウンドなどが配備されれば条件を満たすことが出来る。

 GK川口能活主将は「なんとしてもJ1に、という野心をサポーターやクラブが持って動いてくれている事がすごくうれしい。さらに期待に応えたいと強く思います」と声を弾ませた。また「スパイクや練習着の管理をしてくれるだけですごく助かるし、余計なストレスを感じることなく練習に集中できる」と、クラブハウスがあることのメリットを話した。

 現在署名は1万869人になり順調に数を伸ばしている。小さな力が県や市を動かしチームにトップの力が備われば、優勝してもJ2のままという“もやもや”が消え、近い将来にJ1岐阜の姿が見られるかもしれない。