最下位に低迷する千葉が、ブラジル人MFミシェル・ジェフェルソン・ナシメント(26)を獲得することが20日、分かった。パスセンスと高速ドリブル、豊富な運動量が持ち味の攻撃的MFで、FWもこなす。千葉が30人以上の候補者から選んだ逸材で、強化部の推薦からミラー監督が最終判断した。ブラジルのグアラチングエタからの完全移籍で、移籍金1億円、年俸5000万円(いずれも推定)の11カ月契約となる。

 クラブ間で大筋で合意し現在、最後の詰めを行っており、週明けにも正式発表される。ミシェルは今月末には来日する予定で、8月9日の鹿島戦(フクアリ)から出場可能となる。グアラチングエタの幹部は「ヨーロッパやモロッコ、中東の複数のクラブからオファーがあったが、ミシェルの希望もあり、最も高く評価してくれた日本のクラブに移籍することになった」と明かした。

 ミシェル獲得に伴い、MFフルゴビッチは他クラブへ移籍することになった。千葉は今季途中、ミラー監督を迎え、堅守カウンターのプレミア・リバプール式の戦いに切り替えた。守りを固めて少ないチャンスをものにして勝ち点を増やすことをモットーとするが、決定力不足やFW巻が前線で孤立するなど、司令塔不在が響き、前半戦を最下位で折り返した。

 パス能力が高く、ドリブルで局面を打開できるミシェルの獲得で、目指すサッカーがより理想に近づく。ブラジル人助っ人の力を借り、低迷中の巻を復活させ、チームも降格圏内からの脱出を狙う。