コンサドーレ札幌のDF西嶋弘之(27)が「札幌のアニキ」になる。オフ明けの7日、27歳の誕生日を迎えた。午後練習後にチームメートから卵や小麦粉などをかけられる手荒い祝福を受けた。若手主体のチームにあって27歳は、ベテランの域に入る。ピッチ内外で後輩たちを引っ張っていく覚悟だ。

 昨季限りでDF西沢、MF大塚らベテランがチームを去った。「去年までは人(ベテラン)がいた。いなくなって初めてよく分かる。支えてくれていた。自分ももうちょっと、そうならなくてはいけない。チームに還元できるように考えたい」。リーダーの自覚も芽生えている。

 12日のホーム富山戦はいきなり見せ場がありそうだ。31歳のMFクライトンが出場停止。西嶋が先発メンバーで最年長になる可能性もある。「勝負にこだわる。泥臭さを突き詰めていきたい。毎試合、勝利しか考えていない」。昨季は3月23日のナビスコ杯の川崎F戦で決勝ゴールを決め、ホーム初勝利を導いた。今季も西嶋がその再現を狙う。