北朝鮮代表MF安英学(アン・ヨンハッ=30)の柏移籍に、所属するKリーグ水原の車範根監督が「待った」をかけていたことが、9日分かった。車監督の構想から外れた安は、J復帰を希望。水原に期限付き移籍の了承をもらい、6月下旬には柏移籍で合意。7月初めには柏に合流し、19日のG大阪戦から出場する予定だった。

 しかし水原にケガ人が出たことや、安が途中出場した6月27日のリーグ戦で得点を決めたことなどから、車監督が「ケガ人が戻るまで安を使いたい」と、柏移籍にストップをかけた。移籍容認だった水原も、車監督の要請を受け「もう少し様子を見てから」と、態度を変えた。

 17位に低迷中の柏は、安の代理人を通じて、水原に早期決着を要請しているが、いまだ保留のまま。柏幹部は「19日のG大阪戦に出場させたい。そのためには早期合流して、他のメンバーと合わせないといけないのに、困った」。今のところ、他のボランチを獲得する予定はなく、水原の出方を見守るしかないのが現状だ。