フットサルスタジアム「サッポロ・イーワン・スタジアム(ii-ONE)」が10日から行う開業イベントで、一般人と元札幌DF大森健作氏(33)ら札幌OBチームとの対決が実現する。同OBチームには野々村芳和氏(37)黄川田賢司氏(34)らも参戦予定。10月10日から3日間行われる各日のトーナメント戦に優勝した3チームが、往年の札幌オールスター軍団との対戦権をゲットできる。

 札幌ファン待望の挑戦権をかけた夢のトーナメントが開催される。「サッポロ・イーワン・スタジアム」の開業記念イベントとなるフットサルトーナメントの優勝者は、00年のJ1昇格に貢献した大森氏らOB軍団に、ガチンコ勝負を挑めることになった。大森氏は「元プロ選手と、サポーターのみんなが身近に接するきっかけになれば」と明かした。

 参戦が決定しているのは大森、野々村、黄川田3氏のほか、クレバーな守備で人気を博した古川毅氏(37)、札幌、甲府でFWとしてプレーした堀井岳也氏(34)、05年のチーム得点王、池内友彦氏(31)ら札幌全盛期を支えた選手たち。ほかにも道内サッカー界で活躍している札幌OBとも日程調整中だ。

 対象トーナメントは10~12日の3大会すべて。各日12チーム計36チームまで申し込み先着順に参戦できる。3日間それぞれ頂点にたったチームが、夢マッチ権を獲得できる。

 同スタジアムの運営にも携わる野々村氏は「少ない人数でもできるし、運動量もサッカーより少ない。大人から子どもまで、いろんな人に参加してもらいたい」と年齢、性別問わず参加を呼びかけた。それぞれ一線を退いたものの、かつてJリーグでしのぎを削ってきた高い技術を、目の前で体感するには、またとない機会になる。

 イベント期間中には、札幌と今季からFリーグに参入したエスポラーダ北海道のエキシビションマッチも検討している。「道内サッカーの普及に少しでも役立てば」と野々村、大森両氏は声をそろえる。11、12日は同氏らがコーチとなり、小学生100人を集めての無料サッカースクールも開催される。