<高円宮杯全日本ユース:横浜ユース7-1磐田ユース>◇12日◇埼玉スタジアム◇決勝
磐田ユース(Y)が1-7で横浜Yに大敗し、10年ぶりの優勝を逃した。前半から相手に主導権を握られ、攻め立てられた。3点ビハインドで迎えた後半立ち上がりは、MF上村岬主将(17)を中心に反撃。だが、前掛かりになったスペースを突かれ立て続けに失点。これまで堅守で勝ち進んできたDF陣が崩壊した。それでも、磐田サポーターの声援に応えるように、最後までゴールを狙い続けて戦った。
試合終了の笛が鳴るまで、ゴールを信じてがむしゃらに走り回った。ハーフタイムに円陣を組み、逆転を誓った。後半22分にMF高山皓旦(18)がCKのこぼれ球を押し込み、何とか1点をもぎ取った。さらに、DF永井鷹也(17)を前線に上げ、追加点を狙ったが、逆に手薄になった守備を突かれ3失点。吉田光範監督(47)は「序盤の流れを引き戻せなかった」と唇をかんだ。
チーム一丸となり快進撃を続けた。新チーム結成後は個々の主張が強く、まとまりがなかった。1年時からレギュラーで出場していた上村は、「主将」としての重圧から本来のプレーができなくなった時期もあった。それでも、チームのために、嫌われ役に徹して、全国準Vを達成する集団にまとめ上げた。上村は「この舞台でできたのは、みんなのおかげです」と最後は目頭を熱くしながら仲間に感謝した。
高校生活最後の大会が終わった。「この悔しさをバネに、必ずプロになってこのピッチに戻ってきたい」と上村。今大会チーム最多の5得点を決めたFW海田佳祐(17)も「この経験をこれからのサッカー人生に生かしたい」と前を向いた。全国準V戦士がそれぞれ、経験と自信を胸に新たな夢に向かって走りだす。【神谷亮磨】



