新経営陣によるクラブ再建を図る東京Vが9日、東京・稲城市のクラブハウスで、株主でもある稲城市、多摩市、日野市、立川市の4市と合同懇談会を行い、各自治体に株式保有率を上げてほしいと依頼した。かねてJリーグ鬼武チェアマンから地域との関係を強化するよう助言されており、崔会長は「チェアマンからは、自治体に株式をさらに保有していただければ、Jの理念からも理想的だというメッセージをもらいました」と説明した。

 現在は4市合わせて0・1%を保有しているに過ぎない。稲城市の石川良一市長は「仮に検討するにせよ、増資だけではなく、どのような関係を築いていくかという全体のコンセプトで考えていくもの」と慎重に語った。今後は4市内での公式戦の開催や、4市によるサッカー大会「ヴェルディ杯」の開催などを具体的に検討していく。