G大阪DF安田理大(22)が「亀田流挑発」で宿敵鹿島に“先制口撃”した。天皇杯王者G大阪VSリーグ王者鹿島の富士ゼロックス・スーパー杯(2月27日、国立)の記者会見が21日、都内で開かれた。安田は同席した鹿島FW興梠慎三(23)に「宮崎の田舎から出てきた先輩」と挑発。記念撮影ではWBC世界フライ級王者の亀田興毅ばりにメンチ切りパフォーマンスまで披露した。今季初タイトルは「どつき合い」で奪い取る!?

 「大阪人」の血が騒いだのだろうか。ひな壇に興梠と2人で並んだ会見で、お互い相手の印象を問われた時だ。安田はニヤリと笑みを浮かべ、ここぞとばかりに“先制口撃”を始めた。

 安田

 (興梠は)宮崎の田舎から出てきた1つ上の先輩なんですけど、スピードもテクニックもあって尊敬する選手ッス。

 まくし立てるようにそう話すと、場内のメディア約50人は大爆笑した。鹿島は昨季のリーグ終盤に1-5で大敗しV逸した因縁の相手でもある。そして、宮崎県の東国原英夫知事をまねしてこう続けた。

 安田

 試合ではどげんかせんといかん。

 会見場は安田の独り舞台になった。実は舞台裏では「オレ、今日は笑かしたるで~」と宣言していたという。笑いのツボを心得た生粋の大阪人に圧倒されたのか、宮崎出身興梠は、苦笑いしながら「(安田は)素晴らしい選手なので負けないようにしたい」と返すのがやっと。まさに安田の思うつぼだった。

 さらに記念撮影ではカメラマンの要望に応え、亀田興毅ばりのメンチ切りまで披露した。最初から最後まで、まるでボクシング世界戦の前日会見のようだ。ついでに日本代表の岡田監督に向けても「オレはずっと(代表に)呼ばれてないけど、監督も見ていると思う」と冗舌に代表復帰をアピール。どこまでも派手好き、目立ちたがりの安田らしい。今季最初のタイトル戦に向けた会見で「つかみ」はOKだ。