ベガルタ仙台の2010シーズン結団式が1月31日、ホテル仙台プラザで行われ、J1再挑戦への誓いを立てた。白幡洋一社長(66)が今季目標を発表。(1)勝ち点「50」の奪取と1ケタ順位(2)代表選手の輩出(3)3年連続フェアプレー賞受賞-の3カ条達成を厳命した。

 (1)について「現段階で、ほぼ計画通りの選手補強ができました。その上で近い将来、J1で優勝争いをするためには避けて通れない」と白幡社長。(2)も、A代表にベガルタ戦士が名を連ねる夢を、個人目標ではなく、クラブ目標にすることで選手に発奮を促した。

 決意表明では、手倉森誠監督(42)が初めて明確な順位目標を打ち出した。

 手倉森監督

 TOP10を狙います。今年のキーワードに『残留』の2文字はありません。3年後、Jの覇権を奪うための力を蓄えるシーズンにした。その第1歩として、J1で10位以内を達成してみせます。

 3年契約の最終年が始まったが、さらに「3年後」を口にすることで、長期政権への意欲も見せた。

 この日は、同所でボランティア感謝の集い、宮城県サッカー協会主催の激励会も行われた。年始の恒例行事を終えたイレブンは2日、第2次キャンプ地の宮崎県延岡市に出発する。【木下淳】