<天皇杯:山形3-0ブラウブリッツ秋田>◇2回戦◇5日◇NDスタ
モンテディオ山形(J1)はプロ初先発となったFW太田徹郎(21)の初ゴールなどでブラウブリッツ秋田(JFL)に勝った。
味方のパスを信じて、蹴りこむ準備をしていた。1-0の後半23分、ペナルティーアークでボールを持った山形MF増田が、速いボールを出す。ゴールを背にして受け取った太田は、間髪入れずに時計回りにターンし、相手と競り合いながら左足をコンパクトに振った。相手GKに当たり、転々とゴールイン。初ゴールを喜びたいが、右足をつり苦笑いを浮かべた。
転がるボールとGKがかぶり、ゴールの瞬間を見逃した。太田は「歓声で分かった。みんなたたきにきたと思うけど『足を伸ばして!』て叫んだ」と冗談を飛ばす。そんなムードメーカーも、試合前のロッカー室で明るく振る舞ったが、初先発に緊張を隠せない。「ふとみたら、顔が引きつってた」(DF小林)若武者に、イレブンが声をかけまくった。
リーグ戦の出場に向け、天皇杯で結果を出すのは絶好のアピール機会だ。小林監督は「プレーが続くし、計算できる動きをした。でも1回(結果を出した)だけなんで」と、いじられ役の太田に珍評価を下した。
「イメージ通りにシュートを打てた」と胸を張る21歳。初ゴールを喜びながら、指揮官の辛口コメントに期待を感じ取った。年齢は若いが、プロ入り3年目の今季、勝負がかかってくる。「天皇杯でもリーグ戦でも、次は次でしっかりパフォーマンスを出したい」。挑戦は、始まったばかりだ。【山崎安昭】



