広州アジア大会で史上初の金メダルを獲得したU-21(21歳以下)日本代表FW永井謙佑(21=福岡大)が12年ロンドン五輪後の海外移籍を視野に入れていることが29日、明らかになった。「ロンドン五輪が終わったら、チャレンジしたい」。この日、福岡大での報告会で、12年中にも海外挑戦する計画を初めて公の場で語った。

 もともと海外志向はあったが、W杯南アフリカ大会の日本代表サポートメンバーとして帯同、アジア大会出場で思いが強まった。海外で活躍する同世代のドルトムントMF香川にも触発された。現在名古屋、浦和、東京、神戸が獲得を目指し、来季J1昇格が決まったJ2福岡も争奪戦に再参戦。永井サイドが希望する複数年契約と、海外移籍が各クラブとの交渉のポイントになる。

 乾監督は「(永井は)海外で戦う意欲が上がっている。海外が前提ではないが、契約の中には盛り込んだものになると思う。本人の希望でもある」と話した。

 各クラブは永井がアジア大会中にプロA契約選手となったため、12月1~3日に条件提示する。永井サイドは早ければ大学選手権(12月18日~)前の13日までに進路先を決める意向だ。