<J1:鹿島2-0山形>◇第14節◇11日◇NDスタ

 山形は田代、増田のいる王者鹿島に完敗し、引き分けを挟んで4連敗となった。リスタートの注意点は確認して臨んだはずだったが、CKから2点を失った。前半35分の1点目。DF宮本が負傷の治療でピッチを離れ、マークする相手を再認識しながらの位置取りの中で、FW興梠をフリーにしてしまった。切り替える間もない5分後、DF岩政に豪快に頭でねじ込まれた。

 恒例になりつつある試合後に行うミーティング。小林伸二監督(50)は選手に、厳しい言葉を投げかけた。「セットプレーのマークは何回も確認しただろ?

 何で2本もやられるんだ。『J1で試合に出られた』でいいのか?

 J1で勝つのがいいんだろ」。15日には清水戦が迫っている。連戦続きの日程では戦術の大幅修正は難しい。指揮官はハートに訴えかけ、奮起を期待する。

 後半にはMF太田のオフサイド、MF広瀬のミドルシュートと惜しい場面はあった。それでもゴールは果てしなく遠い。悪い流れは続く。2トップを組むFW長谷川と古橋が、相次いで前半に負傷交代。長谷川は「すぐに戻れると思う」と話したが、古橋は「セレッソ時代も痛めた箇所。1、2週間では難しい」と離脱を覚悟した。リーグ戦5戦勝ちなしに加え、前線2人の不在。依然、17位と低迷しているチームに、小林監督のゲキは響くか。【湯浅知彦】