<J1:甲府3-0新潟>◇第33節◇27日◇中銀スタ

 J2降格圏16位の甲府が新潟を下し、ホーム最終戦を勝利で締めくくった。これで勝ち点は33。前日26日に15位浦和が勝ち点を36に伸ばし、得失点差でも17点リードされる厳しい状況の中、降格決定を免れた。来季は城福浩元東京監督(50)を新監督に迎える見込みのチームは、最終節まで全力で戦う。

 得点源のFWハーフナーを出場停止で欠く中、選手は力を振り絞った。前半37分にMF片桐がJ1初ゴール。後半21分にMF養父が今季1号、同37分にはMF柏がJ1初ゴールを決めた。守っても今季4度目の無失点。ただ、ゴールラッシュはそこまでだった。主将のDF山本英臣(31)は「少しでも可能性がある限り全力でやる」と話した。来季の体制作りも本格的に始まった。昨年も監督就任を要請していた城福氏は、残留いかんにかかわらず就任へ前向き。チームは複数年契約を提示する予定だ。