G大阪の来季監督に、元ブラジル代表で日産自動車(現横浜)や京都を指揮したオスカー・ベルナルディ氏(57)が16日、急浮上した。元日本代表FWの呂比須ワグナー氏(42)と監督就任で基本合意していたが、15日に日本協会からG大阪に、呂比須氏の監督ライセンスが認められないことが正式に伝えられたため。

 Jリーグの指揮を執るには協会公認のS級ライセンスか同等資格が必要。ブラジル下部リーグのサンパウロ州1部パウリスタでの監督経験しかない同氏は監督として認められず、ヘッドコーチ(HC)での来日が濃厚となった。

 新監督には、87年に呂比須氏を日本(日産)に連れてきたオスカー氏が急浮上した。G大阪側は、呂比須氏がヘッドコーチとして入閣しても支障がない人物と説明。オスカー氏はブラジル代表として3度のW杯に出場した英雄で、日産自動車と京都を率いた経緯もあり、ライセンス上の問題はない。交渉には呂比須氏も同席しているといい、あくまでも同氏が信頼する人物に監督職を任せる考えだ。オスカー氏の他には、元パウリスタ監督のマンシーニ氏、呂比須氏の参謀役として来日予定だったアウカンタラ氏らが候補に挙がる。