<J1:仙台4-1札幌>◇第14節◇16日◇ユアスタ

 ヤナギだ!

 ウイルソンだ!

 中原だ!

 仙台が札幌を4発で圧倒し、首位をキープした。リーグ再開初戦はFW陣そろい踏みのお祭り騒ぎ。前半ロスタイムにFW柳沢敦(35)の今季&ユアスタ初ゴールで先制すると、後半にはウイルソンと中原貴之(ともに27)も追加点を挙げた。6月はナビスコ杯、リーグと3戦負けなし。故障者続出の影響を感じさせず、総合力の高さを誇示した。

 頭ひとつ、いや2つは高い。らしいヘディングで、中原が圧勝劇を締めくくった。後半27分、梁の右CKにジャンプ一番、ドンピシャで合わせた。「(渡辺)広大がマークをブロックしてくれて、フリーでたたけた」。リーグ戦では10年11月14日の磐田戦以来580日ぶりのゴールに、スタジア厶のボルテージも最高潮。「ユアスタで点を取るのも、リーグで点を取るのも久しぶり。良かった」と、シンプルな言葉にサポーターへの感謝をにじませた。

 今季初スタメンだった6日のナビスコ杯広島戦で2得点したが、この日はベンチスタート。それでも「(悔しさは)どの選手だってある。プレー、結果でアピールする」と前向きだった。出場機会が減り、無得点に終わった昨季と同じ。オフにアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)にも出場するクラブからオファーをもらったが「仙台で何もできないまま出ていくのは嫌だった」と残留を決めた。そんな反骨心の持ち主は、ゴールを決めると真っ先に控えメンバーのもとへ走った。「サブに埋もれている、いつも悔しさを持っている選手と一緒に喜べて良かった」。本音がこぼれた。

 柳沢が2ゴール、ウイルソンもチームトップ6点目となる追加点。FW陣そろい踏みの4発で赤嶺不在を感じさせなかった。次節23日の浦和戦は累積警告でウイルソンを欠くが、今のチーム状態ならカバーできるはず。「まだまだ途中からなんで。スタメンで結果を残せるようになってからが勝負」。そう意気込んだ中原を筆頭に、激しい競争意識が仙台をさらなる高みへと引き上げる。【亀山泰宏】