<J1:G大阪7-2札幌>◇第23節◇25日◇万博

 札幌DF陣ボロボロ-。札幌はG大阪に敗れ2連敗となった。前半に3、後半に4失点。後半戦6試合21失点とDFに課題を残した。敵地は今季11戦全敗。08年11月30日の名古屋戦(瑞穂陸)以来、J1敵地12連敗、19戦未勝利となった。MFハモン(24)が右太もも裏痛をおして強行出場も、勝利にはつながらなかった。

 雨あられのように放たれる敵のシュートを、ひたすら浴び続けた。被シュート数は今季リーグ戦ワーストタイの26本。5月19日の鹿島戦に並ぶクラブワーストタイの7失点での大敗に、サポーターも怒った。スタンドにあいさつに向かった選手の前で意図的に“心をつなぎ最後まで戦おう”という横断幕を外し始めた。「どんな気持ちでここまで来てると思っているんだ?」。厳しい声が選手に投げかけられた。

 ミスから自滅した。1-2の前半ロスタイムにDF奈良がバックパスを奪われ3点目を与えた。「後ろから選手が来ていることを先に確認していれば。バックパスも中途半端だった」。前半途中から点を返すため3バックに変更したが、奪っても司令塔のMFハモンにボールがつながらない。逆にサイドのスペースをことごとく突かれ、傷口はますます広がった。

 残留争いをしていたG大阪に敗れ、15位との勝ち点差は14に広がった。17位との差も11から13差に。最下位脱出も厳しい状況になった。いばらの道は、さらに険しくなっていく。【永野高輔】