いきなりエースが魅せた。仙台が1日、今季初実戦となる練習試合で九州保健福祉大(九州大学リーグ2部)に11-0、JFLホンダロックに1-0で勝利した。1試合目に出場したFW赤嶺真吾(29)が、得意のヘディング弾4発を含む6ゴールと大暴れ。手倉森誠監督(45)がテーマに掲げていた中央から崩す形で得点も挙げるなど、進化を予感させた。

 赤嶺のド派手なゴールラッシュで、13年の幕が開けた。1試合目の1本目21分、中原とのパス交換から右足で1点目。さらに2本目の3分に太田の右CKをジャンプ一番でたたき込むと、完全にスイッチオン。8分に頭、17分には右足、そして、31分と34分にヘディング2連発で締めた。「6点は初めて。得点より、まずは試合勘を取り戻したかった」と涼しい顔で振り返った。

 ボールを圧倒的に支配し、70分間で浴びたシュートがわずか1本。力の差は歴然としていた。赤嶺に至っては、2アシストの太田が「今日は赤嶺に合わせさえすれば点が入った」と話すなど、エリア内で文字通り無敵。2年連続Jリーグヘディング得点王の健在ぶりを示し、パワープレーが増えるアジア・チャンピオンズリーグへ期待も膨らむ。

 前日のミーティング。手倉森監督は、スペイン代表やバルセロナといったチームが華麗な連係で中央から崩していく映像を見せ、選手にイメージを刷り込んでいた。赤嶺の1点目は相手DFの密集を突破して奪った、狙い通りの形。それだけに同監督も「オレが(就任)6年目だから、6点取ってくれたのかな。ボックス内で短いパスを引き出して、中央突破して決めてみせた。ミーティングの指示に対する理解度が高いよ」とご満悦だった。

 格下相手とあって、赤嶺に気の緩みはない。「(シーズンで)こんなにうまくいくと思わない。次からはJリーグチームが相手。そこで駆け引きとかの感覚を戻していく」と、6日のJ1大分戦を見据えていた。【亀山泰宏】