主将の10年ぶり三ツ沢弾で上昇気流に乗る。J2札幌は30日、札幌ドームサブグラウンドで紅白戦を行い、MF河合竜二(34)が主力ボランチに入った。明日6月1日横浜FC戦(ニッパツ三ツ沢球技場)では4月14日徳島戦以来9戦ぶり先発が濃厚となった。ここ2試合勝利がないが「100%出してチームの勝利に貢献したい」と3戦ぶり勝利を約束した。

 一戦必勝の思いで臨む。同球技場は横浜時代、慣れ親しんだピッチだ。特に03年12月14日の天皇杯3回戦では、市船橋高に延長戦の末2-2と苦戦し、同年J王者が敗退の危機に陥った。その試合でのゴールが同球技場で唯一の得点。PK戦でも3番目のキッカーとして冷静に決め“計2発”でチームを救った。横浜FCは17位と低迷も「どんな試合も油断はいけないと言うこと。目の前の一戦を、しっかり取らないと。チャンスがあればまた点も狙いたい」と気を引き締めた。

 財前監督は「ボールを動かすのがうまい相手なので河合がいるといないでは大きく対応が変わってくる。できればスタートから使いたい」と期待。水戸戦で敗れプレーオフ圏とは勝ち点7差に開いた。負けられない戦いが続くだけに「入りから集中し、強い気持ちを持って臨みたい」と90分フル稼働を誓った。【永野高輔】