J2札幌とチームスポンサー札幌市交通局が“コラボ市電チケット”を販売することが27日、決まった。同交通局は25日に市電フェスティバルを開催し、5月に運行開始した新型低床車両の愛称が「ポラリス」に決まった。クラブでは話題の新車両の写真付きチケットを10月6日の群馬戦(札幌厚別)で販売し、電車マニアも新たなファン層として取り込む。

 乗り物愛好家にはたまらないチケット企画が実現する。クラブ幹部は「マニアの間で新型車両は話題になっている。サッカーファンだけでなく、違った視点でコンサドーレに興味をもってもらうことも新たな方法」と話した。ホーム群馬戦は、同局のサンクスマッチ。札幌のファン開拓だけでなくスポンサーの同交通局としても、愛称が決まったばかりの“新顔”を認知させる格好のPRになる。

 クラブは今季、OB出身初の社長として00年J2優勝時の主将、野々村芳和氏(41)を招聘(しょうへい)。往年のファン層再開拓に加え、Jリーグ初のベトナム人選手、FWレ・コン・ビン(27)を補強し、観光客が急増している東南アジアからの集客増も狙っている。今度は新チケットで、電車ファンとJリーグを結びつけ、コンサドーレの輪を、さらに広げていく。