<J1:大宮1-0横浜>◇第24節◇8月31日◇NACK

 大宮が9試合ぶりの勝利を挙げ、連敗を「8」で止めた。7月10日の名古屋戦以来の歓喜に、決勝点を挙げたMF渡辺大剛(28)は号泣。就任3戦目の小倉勉監督(47)は「選手が走り、動き、戦うという役割をやってくれた。大宮にとっての1勝がうれしい」と笑みを浮かべた。

 8連敗目を喫した8月28日の川崎F戦から中2日で大胆な布陣変更が実った。センターバックで起用してきた高橋祥平(21)をアンカーに置く、4-1-4-1の新布陣。「コーチ陣と話し合って決めた」という小倉監督自身がコーチを務めた10年W杯南アフリカ大会で、岡田ジャパンがチームを再建した時と同様の布陣で、どん底のチームを立て直した。

 岡田ジャパンで言う「阿部勇樹役」を担った高橋が勝利の立役者だった。横浜の大黒柱MF中村にマンツーマンでマークにつき、開始35秒で激しく削った。

 中村

 もうかよ!

 高橋

 すみません。僕の仕事で(監督に)言われたんでいくしかないんです。

 日本が誇る司令塔にいきなりお叱り?

 を受け、弁解しながら抑えきった高橋は「中村さんをつぶすことしか頭になかった。出し切りました」と振り返った。

 「頭の中が真っ白です。(4-1-4-1の)狙いは勝ちたいということ。頑張った選手に助けられた」と小倉監督。長い長いトンネルを抜け、あとは再浮上しかない。【菅家大輔】