5月3連勝と勢いに乗るベガルタに、心強い援軍が加わった。仙台が13日、練習後の選手たちに昼食を提供するクラブ初の試みを行った。栄養士がバランスを考えた豊富なメニューが、ビュッフェ形式で並んだという。渡辺晋監督(40)は「選手からも要望があって、やりたいと思っていたことを実現する第1歩になった」と笑顔。6月の中断期間までは午前練習日に準備できるよう調整し、リーグ再開後も継続していく方針だ。

 初のランチサービスは大好評だった。仙台は寮や食堂がクラブハウスに併設されておらず、練習後に体のケアや筋トレを行う際は1度外出するか、簡単な栄養補助食品でしのいでいた。運動直後の食事は疲労回復にもつながるだけに、DF石川直は「すぐ結果が出るわけじゃないけど、長期的に見れば絶対変わるので続けてほしい」。外食に頼りがちだった若手にも好材料で、大卒1年目のFW山本は「栄養も考えられてるので、いろんな意味で助かる」と喜んだ。他クラブから後れを取っていた環境面の整備を進め、さらなる強化につなげる。【鹿野雄太】