仙台DF石川大徳(26)が2日、負傷後初めて全体練習に合流した。3月29日甲府戦の後半終了間際に左アキレスけんを断裂。全治約6カ月と診断されていた。対人練習には加わらなかったが、いきなりボールを使った走り込みメニューに参加。約1時間半、仲間とともに汗を流した。

 熱い男の復帰を待っていたかのように降っていた雨がやみ、太陽が顔を出した。練習開始時の過ごしやすい気候から一転して気温も上昇。最後の1本を走り終えるとピッチに倒れ込み「吐きそうになるくらい、めっちゃ疲れた。徐々に上げていくつもりだったんですけどね」と苦笑いした。

 サッカー人生初の長期離脱も、回復は順調だ。7月からランニングを再開し、8月にはボールを使ったリハビリも開始。5カ月での合流は「もう怖さもないし、多少は予定より早い」と話す。左足に痛みや違和感もなく、あとは実戦感覚を取り戻すところまで来ている。「これからどんどんコンタクト(接触プレー)も入れていく予定。今月は疲れる月ですね」。抜群の加速力を誇る右サイドバックは、10月の対外試合復帰を目指して1歩ずつ階段を上っていく。【鹿野雄太】