バル流は試合翌日もバリバリ鍛え上る。J2札幌のバルバリッチ監督(52)が15日、岐阜からの移動後、異例の2時間にわたるトレーニングを課した。岐阜戦のベンチメンバーと、居残り組が中心ではあったが、試合翌日はコーチ陣に託していた財前体制から一変。ドローに終わった初陣の岐阜戦を踏まえ、次節群馬戦に向けた控え組の見極めや理解度チェックも兼ねた、猛特訓となった。

 5人でダイレクトパスをつないでからのシュート練習、2対1での守備、6対6のゲーム形式から、最後は体幹トレーニングと、次から次へとメニューが繰り出された。岐阜戦の先発組は簡単なシュート練習で終了も、試合に出ていないメンバーとDF日高を含めた15人は、監督と3コーチに囲まれ「もっと激しく!」とゲキを飛ばされながら2時間、汗を流した。

 初陣はミスからボールを奪われ失点し、パウロンの退場もあり数的不利の中、終盤にかろうじて追いついた。勝ち点1は取ったが、指揮官にとって納得いくものではなかった。原因について「子供のようなミスが多かった。そういうところを直していかないと精度は上がらない」と根本的な技術面を指摘した。

 この日は控え組に徹底指導も、17日のオフ明けからは岐阜戦で出た課題を、チーム全体で改善するため、細かく激しいメニューが課されることになりそうだ。【永野高輔】